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要するに過去に儲かった実績がある人ですね。
やっぱりそういう人じゃないと恐ろしい。
どこの馬の骨か分からないような人に金は預けないですよね。
2番目は自分の金を入れていること。
要は委託者と受託者が運命共同体になってもらわなくちゃ困るわけです。
単なるファンドマネージャーで「損して、ごめんなさい」って、頭下げられでも困るわけです。
損した場合には運用者本人も苦しんでもらわなくては困るわけです。
それでこそ初めてお金を預けようという信頼が湧くわけです。
この二つの条件がないとお金を入れてくれないのですよね。
ということはどういうことかというと、大学を卒業してすぐへッジファンドを始めようと思ってもまず金は集まってこない。
インベストメントバンクとか、ヘッジファンドへ入り、自分でトラックレコードをつくる。
トラックレコードがいいということはボーナス等を沢山もらえる。
そこでもらったものを全部つぎこんでへッジファンドを始める。
こういうことですよね。
何はともあれ自分の金を入れるということとトラックレコードがあるというこつの条件がヘッジファンドをスタートするには必要になります。
次にヘッジファンドに関する情報がなぜ外に出ないかという話をします。
ヘッジファンドは情報を出さないとよくマスコミ等で非難されます。
秘密主義だとかですね。
ところがこれは逆に情報を出しては法律違反になるのです。
ヘッジファンドは私募投信、です。
私募ということは公に宣伝をしてはいけないのです。
公に伝言した途端に公募になってしまいます。
彼らは宣伝に見なされるかどかというのをものすごく気にしています。
要するに何かしゃべって宣伝だと認識されると大変です。
私募ということで、いろんな規制から免れているわけですね。
広募だとあまり知識のない一般投資家を守らなくてはいけないので役所に報告書を出すとかいろいろ大変な仕事が加わります。
したがって私募投信であるというステータスは大変重要なのです。
ところが私募なのに宣伝をしてしまうと法律違反になってしまうのですね。
ということで情報が出てこないのです。
今アメリカにおいてファンド業界にはお金がどんどん集まってきています。
業界としてはどんどん大きくなっています。
一方、ワンピリオン以上の資産、ドルを持つへッジファンドを大手と言うと先ほど言いましたけど、大手ファンドというのは少なくなっています。
昔は超大手としてタイガーファンド、J氏のファンド、ムーア・キャピタル、LTCMと、いろいろあったんですけど、今は規模がどんどん縮小しています。
授業中に話したかもしれませんけれど、マーケットがあまりにへッジファンドの動向を気にしているからです。
ヘッジファンドが100売ろうと思った時にxx売った段階で追随売りが出てマーケットが大きく下がってしまう。
そこでまともな値段で売れなくなってしまうのですね。
ちょっとてもへッジファンドが動きはじめるとすると、その何倍もの追随売りが出てしまうのです。
へッジファンドは銀行の客ですから、ドルを売るとき銀行を呼び出してドルを売る。
銀行としてはへッジファンドがドルを売っていることが分かる。
自分の銀行に大手へッジファンドがドルを売りにきたということは他の銀行でもドルを売るだろう。
その結果、ドルは相当下がるだろうと読む。
そこでドル売り注文を受けた銀行はヘッジファンドの注文分を売った後、すぐ自己勘定げで大量にドルを売りまくるのですね。
ということでへッジファンドが売り始めると皆が同じ方向。
例えばJ氏が売ったとなると、皆が我れ先にウワーッ、下がるぞとドルを売ってしまうわけです。
J氏がxx日単位売った段階でマーケットが大崩れしてしまって、100単位は売りようがない。
そういうことで大きいへッジファンドというのはオペレーションが難しくなってしまっているのです。
ところでJ氏というのは、話したかもしれませんけど、ソロスファンドの顔であり、ソロスファンドへの最大の資金提供者ではあるんですが、運用しているのは、以前はDとNという男です。
私の契約解除の直前に2人とも辞めましたけれど。
この2人がJ氏の2大巨頭であってソロスファンドを大きくしたんです。
J氏自身は、私がアドバイザーになったとき、7割の時間は慈善事業のオフィスの方に行っていて、へッジファンドのオフィスの方には3割しか出てこなかった。
社長業ならびにチーフインベストメントオフィサー、すべてをNとDの2人がやっていました。
DはJ氏に勤めている時から、ソロスファンドの運用の他にxx億ドルくらいの彼自身のファンドも運用していたのですね。
J氏を辞めてから彼はその運用に専念したのですが、彼は資産規模をxx億ドル以上にしないと決めました。
大きすぎると行動がとれないから資産規模をxx億ドル以上にしない。
これを明確にした。
普通へッジファンドというのはその儲けを配当しないで、ファンドに組み込んでいくんです。
そうして大きくなるんですね。
一種の複利みたいな感じて大きくなっていく。
その仕組みをやめて儲かった分は、毎年出資者に戻してしまう。
それほど大きくなることを嫌がっていました。
今の業界のトレンドとしては小さなファンドがどんどん出来ています。
逆に大きいファンドが減少している。
そこで委託者は委託先がなくなってしまったという問題が起きました。
実は、私がJ氏を辞めさせられた時にある中近東の資産家からものすごい金額の資金を運用しないかと聞かれたんです。
しかしさっきの話じゃないのですが、その条件としてお前の持っているすべての財産の7割から8割を、そのファンドに入れろと言われたんです。
額じゃなく割合が重要だと言うんですね。
xx歳過ぎて、そこまで勝負かけたくない。
xx歳だったら絶対やったと思いますけどね。
持っているものほとんどなかったし(笑)。
今まで貯めたものの全部の8割入れろと言われてピピりましたね。
それまで私はずーっと「トレーダーというのは自分の人生をかけられなくなったらお終いだ」と言い続けていたのですが、現実問題として聞かれて、この歳では自分の人生かけられなかった。
「これはもう私の卜レーダー人生終わりかな。
駄目だな」と思ったので、引退したわけです。
要はJ氏で失敗した直後の私にもワーッと資金の委託者が来たわけですね。
世界に金はあると思いましたね。
まだまだ業界としては伸びるでしょうね。
日本でへッジファンドは広まるかでは、日本でへッジファンドが広まるかというと、ちょっと難しいかもしれないですかね。
アメリカでヘッジファンドをやろうと思うと本もきちんとしたのがあって、会計士もどこへ行けばいい、弁護士もどこへ行けばいいというのが分かる。
それで、スパーッとへッジファンドを作れちゃうんですね。
ところが日本の場合にはやはり難しい。
そういうノウハウがないのが一点と、やはり税金がよく分からんというところがありますよね。
税金問題とはどういうことかというと、私の会社が、それから私個人が税金を払うのは当たり前です。
ところがそれ以外にファンド自身が税金を払わなければならない可能性がある。
日本のファンドだというふうに認識されると、ファンド自身が法人税を払う必要が出てくる。
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